アブダビ先端技術研究評議会(ATRC)の応用研究部門であるテクノロジー・イノベーション・インスティチュート(TII)は、海軍防衛分野の世界的企業であるネーバル・グループと、自律型水中技術における協力関係を強化する協定を締結した。2026年11月3日に締結された本協定は、フランスで開催された「EURONAVAL 2026」にて発表された。 この提携は、TIIが持つ自律システムに関する専門知識と、ネーバル・グループが有する海軍向け自律システムの設計・開発・統合のノウハウを結集することを目的としている。主な焦点は、無人水中ビークル(UUV)の共同開発および商業化の可能性を模索することにある。 具体的には、TIIの超大型無人潜水機(XLUUV)の能力と、ネーバル・グループの無人戦闘用水中システムの技術を組み合わせ、紛争海域における海上監視、水中偵察、および戦闘用ソリューションの開発を目指す。両者は、進化する海上作戦の要件に対応し、アラブ首長国連邦(UAE)における自律型水中システムの開発を支援する方針である。 ネーバル・グループのドローン・自律型・水中兵器システム担当執行副社長であるオーロール・ノイシュワンダー氏は、今回の提携について、UAEとの長年にわたる関係に基づき、海上安全保障上の課題に対処するための最先端システムを開発するという共通目標を反映したものだと述べた。 また、TIIの最高経営責任者であるナジワ・アラージ氏は、自律型水中技術が将来の海上作戦において中心的な役割を果たすと指摘した上で、今回の協業により、研究段階にある技術の実用化を加速させる意向を示した。 本提携は、両組織が相互のノウハウを活用し、UAEの先進的な海洋技術分野における役割拡大を支援するとともに、フランスの海軍産業基盤との協力を強化するための枠組みとなる。
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